Yahoo!ニュースに「東京の女子高生に方言ブーム」という記事があり、そこからのリンクに「全国方言コンバータ」というのがあったので、そこへ飛んでみた。標準語で書かれた文章を指定した県の方言を用いて変換してくれるというものであった。
僕は生粋の福島育ちであるので、なんとなく福島県の方言で自分で書いた文章を変換させてみた。用いたテキストは、「自転車をペットにする方法」(参照)である。
しかしながら、あまり成果は見られなかった。あれはかなりの文語体で書いた文章だったので、そんなものを方言に変換できるわけもなく、加えて、関係ない部分がわけのわからない方言らしきものに変わっていたりした。
例えば、文章を引用すると、「犬や猫のような代表的なものの他にも」が「犬や猫のはーうな代表的なものの他にも」になっていたり、「広く人々の手によって愛でられている」が「広く人々の手にはーって愛でられている」となっていたりするのである。
「はーうな」とは何だ。「はーって」もかなり難解だ。
だが、わかってきた。たぶん、「よ」という言葉が機械的に「はー」と変換されるのだろう。
なるほど。僕は「公園に行ってきたよ」と入力し変換してみた。
当然に、結果はこうなった。
「公園に行ってきたはー」
こんな喋り方をしている福島県民は全く見たことがないのだが、僕の知らない福島がどこかにあるのかもしれない。福島は広いのだ。
調子に乗ってみた。以下の文章を作成し、変換してみた。
「あいつ、いつも遅いよなぁ。何やってんだよ」
「よっ!」
「ようやく来たか。何時間遅刻だと思ってるんだよ」
「ごめんよ。よしのりの家によってたんだよ。あいつ、よっぱらってたよ」
言うまでもなく、こうなった。
「あいつ、いつも遅いはーなぁ。何やってんだはー」
「はーっ!」
「はーうやく来たか。何時間遅刻だと思ってるんだはー」
「ごめんはー。はーしのりの家にはーってたんだはー。あいつ、はーっぱらってたはー」
なんだこの会話は。